


現場で、問題を個体に還元してしまえば、介護職は何もなすことがなくなってしまう。
それは、身体としての個体の専門家である医師か、精神としての個体の専門家である精神分析家に任せるしかないからです。
かといって、問題を社会に環元してしまっても、現場の介護職としての自分を喪失してしまう。
介護をやるより、政治活動をせねばならないという結論になるからです。
私たちは、個人の問題を、個体の「身体」とか「精神」に還元したりはしない。
もっとも、それが有効なときもあることは知っています。
医者に任せねばならぬときには任せればよい。
でも、それは考えられているよりずっと少ないはずだ。
同じように私たちは個人の問題を、「社会」へと抽象化したりもしない。
